(投稿:2018-10-14|更新:2019-05-02)
(画像:Pixabayより)
最近流行りのVRですが、これほんとうにすごいですよね。頭を動かすと視界も上下左右に動き、本当に別世界に入り込んだかのような没入感。
今年は、手を出しやすい価格かつPCやスマホとの接続が不要なスタンドアロン型のVR用ヘッドマウントディスプレイ(HMD)「Oculus Go」の登場が世間を賑わせました。
その手軽さからVRを体験し、VRの可能性に心を打たれた方も多いのではないでしょうか。
そんな中、Oculusの次なるHMD「Oculus Quest」が2019年に発売予定とのこと。
このOculus Quest、なんとOculus Goを超える凄さなのです。
目次
これまでの主要なVR用デバイスは欠点があった
Oculus Questの興奮をお伝えするために、まずは他のVR用デバイスから説明します。
従来の主要なVR用HMDはスマホやPCに接続して使用するものがほとんどでした。
PCに接続するハイエンドモデルのOculus RiftやHTC ViveといったHMDは本体自体が高価なのに加え、必要なPCもゲーミングPCレベルの高性能さが求められていました。そのため、全体としてかなり高価格。
しかもPCとの接続が必要なためにHMDからケーブルが伸びていたり、利用者の位置を特定するためのデバイスを部屋にセットしたりと、手軽に使用することができませんでした。
その分、身体の動きを読み取ってVR空間内で自由に動き回れるという没入感の高さは格別ですが。
また、それほど高価ではないVRデバイスにはGear VRやハコスコ、Google Cardboardなどがありました。ハコスコやGoogle Cardboardはダンボールでできており、スマホに装着してVRを体験するものです。価格は1000円程度のものもあり、お手軽なのですがいかんせんそれほどの没入感はありませんでした。
Gear VRはGalaxyシリーズのスマホに装着する本格的なVRヘッドセットです。私は体験したことはありませんが、使用感はかなり良く、VR世界に入り込めるとの評判です。価格も15,000円程度であり、Galaxyのスマホを持っていれば手軽にVRを楽しめます。しかし、Gear VRはいちいちスマホを着脱する面倒くささがありました。
Oculus Goの使用感・価格面における手軽さはすごい
そんな中、2018年5月に発売されたOculus Goはすごかった。
Oculus GoもVR用のHMDなのですが、驚くべきはその手軽さと手頃な価格設定です。
まず手軽さですが、Oculus GoはPCやスマホと接続せずに使用できるスタンドアロン型のHMDです。そのため、煩わしいケーブルが無いため、気が向いたときにHMDを被って布団で寝転がりながらVRを満喫できます。
さらにすごいのが価格です。外部のPCやスマホが不要ということは、Oculus Goにモニタもコンピュータも搭載されているということ。つまり「お高いんでしょう…?」ということなのですが、これがなんと「32GB:23,800円」「64GB:29,800円」で購入できるのです。
この価格、この手軽さで本格的なVRを楽しめるということもあり、Twitter上でもOculus Goは盛り上がっていました。
「とうとうVRが身近なところにまでやってきた」という印象でした。
※Amazon.co.jpからも購入できるようになりました >> Oculus Go - 32 GB, Oculus Go - 64 GB
ただし、Oculus Goにも機能的な制限はありました。それが
- 身体の移動は検知できない
- コントローラーが弱い
という点です。
頭の動きは検知できるため、頭を動かすと視界も変わります。それだけでもかなりの没入感がありますが、身体の前後左右上下への動きは検知されません。そのため、VR空間を動き回ることはできません。
また、コントローラーの機能もそれほど高機能ではないということで、Oculus Goは映像の鑑賞やチャットには十分ですが、身体や手を動かすVRゲームには向いていませんでした。
身体やコントローラーの動きが重要になるようなVRゲームはOculus Rift、HTC ViveといったハイエンドなVR用HMDが必要でした。しかし、ハイエンドHMDは値段が高く、なかなか手を出せない…。
そんな中、Oculus Questの発売が発表されたのです。
Oculus Questは現時点でのVR用HMD決定版なのではないか
Oculus Questを端的に言えば
「ハイエンドHMDをスタンドアロン型にした上で価格を抑えたモデル」
と言えます。
Oculus Questは頭の動きだけでなく、本体のみで前後左右上下への身体の動きも検知することができます*1。部屋に別途デバイスをセットする必要はありません。
さらに、コントローラーも高機能*2。両手の位置、動きを検知します。
そのため、VR空間内で自由に動き回り、物を持ったりライトセイバーを振り回したりできるのです。
そんな高性能なHMDにも関わらず、ゲーミングPCやスマホへの接続が不要。Oculus QuestのみでVRを楽しめます。邪魔なケーブルも必要ありません。思い立ったらHMDを被って電源を入れるだけですぐVRに入り込めます。
それで価格が399米ドルから。他のハイエンドVR用HMD本体と比べて手頃な価格設定です。しかも繰り返しですが、ゲーミングPCを準備しなくてよい。
VRを十全に満喫できて、手軽で、しかも手を出せる値段帯。
最高じゃないですか。
「ついに各家庭にVRが普及する時代が来る」と予期できるほどの仕上がりではないでしょうか。否が応でも期待感が高まります。
公式サイトからメール配信サービスへの登録ができます。情報を逃したくない方は登録しておきましょう。
(2019-05-02追記)
ついにOculus Quest予約開始です!
さいごに
体験したことのある方なら共感してもらえると思いますが、VRは本当に世界を変えてしまうほどのインパクトを持っています。スマホの次に位置する大きな転換点になるのではないでしょうか。
そんなVRが一般的な家庭に浸透していくのも時間の問題でしょう。
そして、その時間を早めるのがOculus Questだと思います。
それほどまでに、Oculus Questを知ったときの衝撃と期待感は大きかったです。
Oculus Questの発売、そしてOculus Questが広まった社会が楽しみです。
(2018-11-27追記)
日本のAmazonでOculus Goを購入できるようになりました。
>> 「Oculus Go」アマゾンで購入可能に - ITmedia NEWS
「2019年のOculus Questまで待ちきれない」という方はOculus Goを体験してみてはいかがでしょうか。
(おしまい)
VR・ARブースは多くの出展があり、盛り上がりを感じました✨
— こここ@Webライター・Python使う人 (@kokokocococo555) 2018年9月23日
速攻でハケる整理券…。見通しが甘かった…。
・足に装着して、椅子に座りながらVR世界を歩ける
・手首の動きをVR世界に伝えて攻撃を繰り出せる
など、VR世界をより自然に楽しむためのデバイスもいろいろありました🍀#TGS2018
『60分でわかる!VRビジネス最前線』
— こここ@Webライター・Python使う人 (@kokokocococo555) 2018年9月6日
VRの全体像を掴むのにもってこい。
2016年10月出版なので、情報は少し古い。
60分は無理だったが軽く読める。
VR関連の他の本を読む前にささっと読んで、知識と歴史をインストールしておくと良い。https://t.co/WpOHPeq8ZY pic.twitter.com/piHnJI9hxe
『ミライのつくり方 2020-2045』
— こここ@Webライター・Python使う人 (@kokokocococo555) 2018年9月8日
疾走感のある文章。著者の@GOROmanさんがVRを広めるスピード感もこんな感じなのかも。
全体を通して@GOROmanさんが見るミライ、かける想いが熱を持って伝わってくる。
わくわくするミライ、VRが「キモズム」を越えた先にあるミライを垣間見た感じ。とても楽しみ。 pic.twitter.com/nueJc2E8FA
『VRビジネスの衝撃 「仮想世界」が巨大マネーを生む』
— こここ@Webライター・Python使う人 (@kokokocococo555) 2018年9月10日
ジャーナリストの著者が持つさまざまな取材結果や情報がまとめられている。
VRを世に出していくプレイヤーたちの想いや考えが垣間見える。
VRで何ができるようになるのかはもちろん、VRが生まれてきた背景や歴史が分かりやすく解説されている。 pic.twitter.com/QslcOYclup
『エンタメだけじゃない!VR・AR・MRビジネス最前線』
— こここ@Webライター・Python使う人 (@kokokocococo555) 2018年9月14日
2017年4月時点でのVR関連の事例がまとめられている。写真付きでイメージわきやすい。
「今のVRは、Windows95が出てきたときと似ている」(p. 111)
そう考えると、VRもあと数年で一家に一台が当たり前の、なくてはならない存在になるのだろう。 pic.twitter.com/JAWHxdtRnk
他にも、プログラミングに関連した記事など書いています。