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DAC/DAOでホワイトカラーの働き方まで変わる?仮想通貨・ブロックチェーン技術の可能性【読書記録】

(投稿:2018/05/10|更新:2018/05/17)

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こんにちは。こここ(@kokokocococo555)です。

今回の本は

・ビットコインで国際送金が楽になることが分かる!

・ホワイトカラーの仕事が自動化される可能性が垣間見える!

・暗号化について少し詳しめに学べる!

点が特徴かなと感じました。

こちらの本です。

仮想通貨革命---ビットコインは始まりにすぎない

仮想通貨革命---ビットコインは始まりにすぎない

 

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目次

本書は2014年6月に出版されました。

著者は当時74歳、早稲田大学ファイナンス総合研究所顧問、一橋大学名誉教授の野口悠紀雄先生です。

御歳74歳にして最先端技術畑を突っ走るその姿、とてもかっこいいです!

文章はそこそこお堅い感じですがそれでも読みやすいです。
分量も260ページほど。
じっくり読んで6時間程度かかりました。

不便な日本でビットコインが普及する?

本書では、不便なところで新技術が普及すると述べられています。

国際送金が不便な日本でこそ、ビットコインが普及すれば良いのですが…。

ケニアの「エムペサ」の例

例として、ケニアでの携帯電話を用いたSMSによる送金サービス「エムペサ」が紹介されていました。

ケニアでは銀行網が発達していないため、携帯電話を用いた送金サービスの方が普及しているそうです。
タクシー料金だって携帯電話で支払いオッケーだそう。

これは、銀行の支店網が発達していないために一足飛びで携帯電話支払いまで発展した形です。
こうした現象を「リープフロッグ*1と呼ぶのだそうです。

日本などの先進国では、銀行の支店網が発達してきた背景があるため、ダイレクトバンキングよりも支店でのサービス提供がまだまだ強いです。
支払いの手軽さ、キャッシュレスという点から見るとケニアよりもむしろ技術の普及が遅れているように感じられます。

日本にはビットコイン普及のモチベーションがあるはず

では、日本がリープフロッグを生じさせそうなもの、不便なものは何かというと、「国際送金」です。

海外とのお金のやり取りはまだまだ時間がかかります。コストも高いです。
特に日本では、日本円が国際化していないためにスプレッドの負担を日本円が被っている形になりがちだそうです。
国際化していない弱み…。日本語が国際語になっていないため、英語学習のコストが日本全体にかかっているのと同じ構図ですね。*2

日本では国際送金が不便。
であれば、ケニアの送金事情と同様、新しい技術(ビットコイン等の仮想通貨)が日本で普及する土台はあるということです。

お金のやり取りが自由になるとビジネスのあり方だって大きく変わります
個々人がよりサービスや技術を提供して商売しやすくなるのです。

本書では、ビットコインの普及に関して、電話やインターネットが登場当初軽視されてきた歴史を振り返り、今のビットコインも同様であると述べています。

将来振り返ったときに、「あのときビットコインに注目していれば…」となる可能性は歴史を見れば大いにあるのです。

ピンチ(国際送金)をチャンス(ブロックチェーンの先行者)に変えていきたいものです。

ビットコインの普及は企業から

ビットコインの普及の流れについて、まずは企業から利用が始まっていくのではないかと述べられています。

というのも、ビットコインを用いることによる送金コストの減少を活用しようとするのは、コストに敏感な企業だと考えられるからです。
個人はコストにあまり敏感ではなく、惰性で従来の方法のままでいることも多いそうです。

ホワイトカラー業務の自動化?

本書の一つのテーマとして
DAC(Decentralized/Distributed Autonomous Corporation:分散化した自動企業)
が挙げられています。

DAC/DAOによって情報処理業務が自動化される

DACとは

”中央集権的なトップの管理者がいなくても機能する組織”
(p. 174)

のことです。
※似た概念にDAO(自律分散型組織)もあります。ビットコイン自体がDAC・DAOであるとも言われます。

そして本書では、仮想通貨の最も重要な点は、DACの可能性をもたらしたことにある、と指摘しています。

"DACや分散市場は、技術革新や新しいビジネスモデルが生まれやすいような環境を作る。仮想通貨革命の最も重要な点は、ここにあると考えられるのだ。われわれは、そうした可能性の芽を決して摘んではならない。"
(p. 209)

著者は、ビットコインの手法を用いることで、企業組織の自動化、そして情報処理業務やホワイトカラー業務の自動化まで可能になる、と主張します。

ブルーカラーの自動化はロボットなどにより実現された。
次はホワイトカラー業務の自動化がDACによって実現される。
ようやく、情報処理業務まで自動化されるのではないか、と。
その可能性を持ち込んだのがビットコインである、と。

DACというテーマに今後注目

DACはまだ実現されていないものの、ニーズと影響力のとても大きなテーマだと言えるでしょう。
最強の働き方改革に繋がりうるものです。

仮想通貨の熱狂が収まったあと、DACが社会やテクノロジーにおいて大きなテーマとなってくるのではないかと僕自身は感じました。

「コンテンツ」・「生きがい」が重視されるのでは

DACが現実のものとなった場合、

・「娯楽」、「コンテンツ」、「哲学」、「生きがい」

といった仕事が重要なものになるのだろうなと僕は勝手に考えています。*3

DACについて勉強しよう

僕らが働かなくても済むかもしれない。
本書を読んでDACについて興味が湧きました。
今後、勉強してみようと思います。

暗号化についても具体例で説明

ビットコインで毎回登場する暗号化について、本書でも補論で詳しく解説されています。
具体例を用いて理解しやすいようになっています。

僕は何冊か本を読んでいくなかで、暗号化について良く分からない部分がもやもやとして残っていたのですが、この本で結構解消されつつあります。

僕がもやもやしていた点の解消

僕自身としては、ブロックチェーンで使われる電子署名の仕組みがよく分かってなかったです。
秘密鍵がバレることなく他人が電子署名を解錠出来る意味が理解出来ていませんでした。

「公開鍵で暗号化したものを秘密鍵で復号する。」
パスワードとかメッセージの受信はこれです。
一般的な鍵と同じ考えで分かりやすいですね。

一方で、ブロックチェーンでも使われる電子署名については、
「秘密鍵で暗号化したものを公開鍵で復号して本人の署名であることを確認する」
という仕組みのようです。

公開鍵で暗号化されたメッセージは秘密鍵でしか正しく復号出来ない。
逆もしかり。
ということらしいです。
その「逆もしかり」部分がよく分かっていませんでした

まだ分からない点がある

ただ、僕にはまだ理解出来ていない部分があります。

電子署名では、ハッシュ値を暗号化し、受信者が受け取ったハッシュ値と復号化した値が一致することを確かめることで、送信者と内容が改竄されていないことを確認するらしいです。

しかし、「平文と電子署名が両方とも改竄されていた場合」本人の署名かどうか確認がつかなくないですか?
そんなに改竄されたらもう諦めるんですかね。そんなことあります…?

今後はこっちのもやもやを抱いて生きていきます。

また、本書ではビットコインで用いられている楕円曲線暗号についても解説されています。

通貨の本質は「情報」

仮想通貨の本を読むとたいてい「通貨とは?」というところから解説されています。
経済畑にいなかった僕なんかは、通貨と聞くと素朴に「現金」を思い浮かべて、現金が第一と考えてしまいます。

でも違うらしいですね。知ってました?

通貨は大部分が「預金」

通貨の大部分は「預金」であり、お金のやり取りも預金額の増減(振込など)によって実行されることが多いのが実際のところだそうです。
言われてみれば「そらそうやわ」って感じですが、盲点でした。

この点は前の本でも強調されていました。
通貨の大部分を占める預金も実際のところ裏付けが薄弱で信頼できない。
だからビットコインだけ裏付けがないから信頼できないとするのは誤りだ。という論調も同様です。

ビットコインという分散台帳上の「情報」

さらに言えば、通貨は「情報」が本質
「青木さんが10000円持っている。そこから5000円を伊藤さんに渡す。」
というやり取りが記録され、その記録があとで確認できればそれでよいのです。
現金なんていうモノ自体を動かす必要なんてない。

そういう意味では、預金もビットコインも本質は同じです。
ビットコインだってコインそのものがデータとして所持されているわけではありません。
むしろコインなんていう実体もデータとしてもありません。
あるのは「誰のビットコインがいくら増減したか」という情報、記録だけです。
この台帳が多数のコンピュータで同時に管理されています。
それが分散台帳の意味するところだということなんですね…。ようやく分かりました。
通貨や預金の話を複数の本で読んだおかげですね。

さいごに

以上、本書の内容とそれを読んで僕が感じたことを書いてきました。

最後にちょっとまとめです。

複数の本を読むことでなんとなく分かってきたこと

暗号化については徐々に疑問が解消されつつあります。

通貨は預金、ビットコインはコインが存在するのではなく、取引記録が記録された台帳がある。だから分散台帳と呼ばれる、ということが分かってきました。

複数の本を読んで、似たようなことを目にしているおかげです。

ただ、「ビザンチン将軍問題」がいまいち理解出来ていません。
本書でも具体例を挙げて説明されているが、よく分かりませんでした。

著者について|僕もこういう歳のとり方をしたい

この本の何がすごいって、いろんな人が批判的で、保守的なほど受け入れられそうにないビットコインを、74歳の大学教授がごりごりに推しているってところです。
考えがめちゃめちゃ若い…。かっこいいっすな。
きちんと学問し続ける人は考えも柔軟で若くいられるのかもれない
そういう姿に憧れます。

 

そうそう、最近こんなツイートを見ました。

10冊20冊まではまだまだ道半ば、これからも一緒に学んでいきましょう!

(おしまい)

仮想通貨革命---ビットコインは始まりにすぎない

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これから暗号通貨(仮想通貨)・ブロックチェーン関連の本をいろいろ読んでいく予定です。

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*2:英語話者は英語勉強せずに最先端の情報や論文にアクセスでき、情報発信も容易です。研究分野でもスタートから違いがあります。羨ましいですね。

*3:「AIに仕事を奪われる!」「ベーシックインカムが実現したらどうすればいい?」といった、「仕事なくなってやばいね論」とも被りますね。