(投稿:2018-04-22|更新:2018-12-23)
今回は
「時間がある大学生のうちに、何か1つでも極めていればよかったな」
という話です。
好きなこと・やりたいことを見つけて、熱中し、自分のスキルを増やしておければよかったなと思うわけです。
「大学が職業訓練校化している」だの「レジャーランド化している」だの、昨今いろいろ言われます。
だらだら面白おかしく過ごすのも良いですが、社畜として生きていかなくて済むように自分の武器を作っておくのも良いと思うのです。
そこで、本記事では、だらだらしていた数年前の自分に向けて
・何か1つを極めるメリット
・大学という環境の素晴らしさ
・極めるものの見つけ方
について書いていきます。
※全く関係ありませんが、白馬大雪渓だそうです。かっこいい。
(画像出典:白馬の大雪渓と登山者|ぱくたそフリー素材)
というのも私には自分の経験から
「大学卒業後の進路選択がもっと多様になってほしい。
『週5で何十年も社畜か…』と絶望する必要がなくなってほしい。」
という想いがあります。
そのため、自分のフリーランスという生き方を見てもらうことで、少しでも進路を自由に選ぶ役に立てればいいなと思ってブログを書いている、という面もあります。
なんだかんだ言って、
「時間めっちゃあるなー。
何かしないといけないのは分かるけど、何をすればいいんだろう。
自分は何が好きで、何がやりたいんだろう。」
という風に、ゆるっと焦っていた大学生のころの自分に向けて伝えたかったメッセージを書いているだけなんですけどね。
似たようなことを感じている・考えているあなたのお役に立てれば幸いです。
目次
何かを極めるメリット
何かを極めるメリットって何?っていう話ですよね。
そもそも「極める」って何?って感じですよね。
ここでは、「極める」を
・「上級者向けの本」程度の話ができる
・同業者から認められる実績がある
のどちらかを満たした状態、としておきます。
極めるコトについては、なんでもいいのです。何かしらのコトでこれくらいの水準まで到達しておけばその後の人生で大きなメリットがあります。
では、何かを極めるとどのようなメリットがあるのでしょうか。
4つメリットを挙げてみます。
1.自分の個性になる
何かと「個性」を求められるこの時代、一般人の僕なんかとても生きづらいです。
しかし何かを極めていれば、それがあなたを形作る一つの個性になるのです。
例えば、「こここさんと言えば弓道だよね」といった風に。そうなりたい…。
分かりやすい特徴として機能するのです。一目置かれるのです!
そして、何かを極めている人の生き方は外から見ていてわくわくしたり面白かったりするのです。何かしらのことに突き抜けている方は、それを極めんとする過程でいろいろ考えてきたでしょう。考え方や信念、自分にとっての「流儀」みたいなものがあると思います。そんな姿、他の人からして面白くないわけがありません。NHKの「プロフェッショナル~仕事の流儀~」という番組は最高に面白いですよね。そんなかんじです。
あとは単純に、人が知らないことを知っているため、話が有益・興味深いです。
そういうものが積み重なって個性の一部を形作るのです。
TBSの人気番組「マツコの知らない世界」に出てくる方々のお話、めっちゃ面白いじゃないですか。そしてご自身が極めたコトで食べている方もたくさんいるじゃないですか。
そうです、あんな感じなのです。
2.お金稼ぎに繋がる
上でちらっと触れましたが、極めたコトを仕事に昇華している人もいます。そこまでいかなくともお金稼ぎに繋げることが出来ます。
特に、インターネットが発達してSNS等で個人と個人が容易に繋がるこの時代、
インフルエンサーやyoutuberが凄まじい額を稼ぐこの時代、
突き抜けたものがあればそれはお金を生む可能性があります。
稼ぎ方は何でも良いです。
・ブログ
・youtube
・ネット店舗
・教室・ワークショップを開催する
など。
しっかりと
・「情報」
・「スキル」
・「ノウハウ」
・「楽しい!」
・「すごい!」
など、何かしらの「価値」を提供できればそれは人から注目され、自分の発信力が高まります。そしてその価値や発信力でお金を稼ぐという道もあるのです。
3.人との交流に繋がる
何かしら極めたコトがあれば、ネット上での交流やサークル活動、セミナーや交流会、普段の飲み会などで、同じコトを愛する人と親しくなることもあります。
同じコトに打ち込んでいる人とは話も尽きません。仲間意識も燃え上がります。極めたコトを通して、将来的に長く交流することになる代え難い仲間を得られるでしょう。
4.別のコトに挑戦しやすくなる
何か一つの極めたコトがあれば、それを足がかりにして他のコトも極めやすくなります。自分が極めてきた過程で培ってきた考え方や学び方、信念などは応用がききます。
そしてまた別の極めたコトが生まれ、人との繋がりも生まれ、別のコトに興味が生まれ…という風に派生していきます。
それらは元の「極事」にも良い影響を与えるでしょう。正のスパイラルが出来上がります。もう勝ちですね。
何かを極めることのメリットはたくさんあります。どうせなら突き抜けていきましょう。
大学という環境の良さ
自分の極めるコトを手に入れるために早い遅いはありません。しかし、「大学生」という時期は何かを極めるのにかなり良いタイミングだと考えられます。
その5つの理由を説明します。
1.時間がある
何かを極める、一流になるには「1万時間」の積み重ねが必要、とも言われます。つまり、圧倒的な時間が必要なのです。
そして、大学生には自由に何かに打ち込める時間が大量にあります。「お金は無いが時間はある」と言われるくらいです。
高校生活までのように、毎日学校で授業に縛られることもありません。
会社員のように、毎日職場で仕事に縛られることもありません。
「大学生なんだから学問に時間を使わないと…」という方もいるでしょう。そういう方はその学問を極めるコトにしてしまいましょう。
確かに大学生の本分は学問です。おっしゃる通りです。学問を極めるコトにするのが理想だと僕も思います。せっかくの大学です。人から強制されるのではなく、好きなことを学びましょう。
学問するための場所である大学をフル活用しましょう。
めちゃめちゃ勉強しましょう。
図書館で本を読みましょう。
教授と話しましょう。
現場に出ましょう。
「生活費を稼がないと…」という方もいるでしょう。それなら、極めたいことに関連するバイトを探しましょう。言い方は良くないですが、バイトなら学びながらお金をいただくことだって出来ます。
加えて、先述したような方法でお金を稼ぎましょう。極みに至る道半ばであれば、その学習過程をブログとかyoutubeとかtwitterとかで発信し続ければよいのです。
すぐにお金には繋がらないかもしれませんが、同じコトを始めたい人のためになる情報を発信するわけですから、見てくれる人はいます。
そうして、もしフォロワーさんが増え、発信力がついたならば、後々マネタイズの機会がくる可能性があります。そうなれば、「お金を稼ぐ時間≒極めるコトに費やす時間」となり、時間も作ることが出来ます。
2.精神的な余裕がある
何かを極めるには、それに打ち込む必要があります。そして打ち込むためには、時間に加えて、精神的なゆとりも必要です。
そもそも極めたいコトを行わないと始まりませんし、楽しんでやった方が圧倒的に上達が早くなります。
しかし大学を卒業して会社に入ると、日々の仕事のストレスが大きく、仕事後や休日に何かに打ち込む余裕を無くしてしまう人が多いです。
その点、大学生は精神的な余裕があります。もちろん、日々の悩みやストレスなどもあるでしょう。大学3年、4年になってくると就活や卒論で追い込まれていく人もいるでしょう。
しかし大学1年、2年のうちはそういった悩みもあまりない方が多いのではないでしょうか。
むしろ「自分が将来やりたいことは何だろう」といった漠然とした不安があったりするのではないでしょうか。
そんなとき、何かに打ち込んでいれば、日々のストレスも気にかけている場合じゃなくなりますし、自分が将来やりたいことも見えてくるかもしれません。
何より、何かを極めておけばお金を稼ぐ手段になるかもしれないのです。フリーランサーとして、ブロガーとして、youtuberとして、その道のプロとして、など何でもいいですが、就活なんてしないでいいくらいお金が稼げる道が見えてくるかもしれないのです。
直接お金に結びつかなかったとしても、自分の希望する働き方・生き方をしやすい職場を選びやすくなるかもしれません。
3.仲間を作りやすい
何かに熱中するとき、一人で打ち込むのも良いですが、仲間がいると心強いです。情報交換すれば、単純計算で2倍の情報を得る事ができます。辛い時には支えになりますし、楽しいときには一緒になってはしゃぐことが出来ます。
そんな仲間を作りやすいのも大学のメリットです。「同じ大学」「同じ大学生」という最低限の共通点があるため、集まりやすく、仲間になりやすいのです。
大学では本当に様々なサークルがあります。メジャーなテニスサークルから「ふすまの張替え」サークルまで。自分が極めようとすることを主活動とするサークルがあれば、そこで仲間が出来るかもしれません。
また、大学であれば、サークルを自分で作ることも出来ます。
サークルを作る、までいかなくとも、twitter上で同じことに興味を持つ人を探してみたり、発信し続けたり、同じ大学の人と仲良くなって引きずり込んだり、いろいろ出来ます。
大学にはたくさんの人間がいます。そんなにたくさんいるのですから、自分と同じことに興味を持っている人がいる確率だって高いです。
加えて、会社に属していないため、会社や仕事のしがらみ・利害関係とは無縁な状態で仲間を作ることが出来ます。これは学生ならではですし、案外幸せなことでもあります。
4.使えるリソースが多い
大学は好きなこと・やりたいことのために使えるリソースが多いのも特徴です。
学問を極めたいのであれば大学は最強です。
・専門書が大量に蔵書された図書館
・世界中の論文に無料でアクセス出来る権利
・同じ志を持つ仲間
・学会や勉強会
・その道の専門家である教授
e.t.c...
学問でなくとも、使えるものは多いです。
先述のサークルについてもそうです。
図書館だっていろんな本があります。
運動場や体育館だって借りやすいです。
勉強会のための会議スペースだってあります。
使えるものは何でも使いましょう。
5.思い悩むこと・挑戦することを許されている
いろんな場所に突っ込んで行きやすい
「大学生は自分の将来に向けて戸惑い悩む期間」という認識が世間にはまだまだあります。アイデンティティ形成のためのモラトリアム期間でもあるのです。
そのため、仮に極めたいコトがまだ見つかっていなくても、様々なチャレンジが許される期間でもあるのです。
また、だからこそ多少無鉄砲なことをしても「しょうがないな」で済ませてもらえることも多いです。挑戦して失敗を重ねても大丈夫ということでもあります。
「この話が聞きたいんだ!」と思えばその道のプロに連絡を取るのもよいでしょう。道に悩む若者ということで面白がってくれるかもしれません*1
「若者」というメリットを活用しましょう。
世間の目が優しい
今の日本ではまだまだ
「大学生は遊んでなんぼ」
「大学生はやりたいことに打ち込む時期だ」
といった考えが残っていると思います。
そのため、本分である学問そっちのけで何かに打ち込むことが許されている期間とも言えます。
ちゃんと学問をしたうえでやりたいことをやるのがベストではあるんですけどね。
本当は大学生だろうが会社員だろうが、やりたいことがあるなら世間の目なんて気にしない方が良いのですが、そうはいっても気になります。やる気を削がれたりします。
であれば、本分以外に打ち込むことが許されている大学生のうちにそれを極めてしまって、自分と極めたコトが周囲にとっても切り離せない状態になってから大学を卒業してしまいましょう。
大学は何かを極めるには最高の環境です。貴重な4年間です。せっかくなら大学生の利点を最大限に活かして、自分の武器を作っておきましょう。
さいごに
ここまで
・何かを極めることのメリット
・何かを極める際の大学という環境の良さ
を書いてきました。
何かを極めるには、もちろん時間も体力も使います。面白い、と思わなければやってられない場面も多々あるでしょう。しかしながら、時間と体力を費やしてでも、大学の数年間をかける価値はあるのではないでしょうか。
ちなみに、僕自身、当時の僕に戻れるのであればプログラミングをやると思います。ゲームやウェブサービスを作ったり、ひたすら競技プログラミングに熱中したり。統計学も学びつつ、機械学習でいろんなデータをいじくり回したり。そういったことを仲間とともにわちゃわちゃやってみたかったですね。大学なら仲間も作りやすいでしょうし。時間と精神に余裕のある大学生のうちにそういうことが出来たらめっちゃ面白そうです。
機械学習コンペのkaggleなんてうってつけですね。
今ならVR・AR等のxR分野もアツいですね。
クラウドソーシングで稼ぐ経験をしておくと強いです。働き始めると同時に副業で月10万円、20万円稼げたらかなりの自由が手に入ります。Webライターなんておすすめですよ。
ブログやアフィリエイトもいいですね。情報発信力をつけておくと何かと強いです。
何かを極めることは今の自分にとっても、将来の自分にとってもメリットがあります。そして何かを極めるのに大学は最高の環境です。
あなたも是非、大学生のうちに何か一つのコトを極めてみませんか。
そうは言っても…
と、言いつつも仮に大学生の当時の僕がここまで読んだならこう思います。
「そもそも極めたいコトなんて見つからないんだけど!」
辛いですね。メリットばかり語られると
「大学生のうちにがんばらないと!」
とやる気になってしまいます。
しかし、いざやる気になっても自分には好きなこともやりたいこともない。焦ります。
そんな当時の僕に向けて、
・極めるコトの見つけ方
・個人的におすすめするコト
について次回の記事で書こうと思います。
数日中にアップしますので少々お待ち下さいね。
→<4月24日追記>書きました!
下で紹介しています!
(おしまい)
本記事の続きです。
他にも
・大学生の頃に知っておきたかったこと
・仕事を辞めることについて・フリーランスについて
など、いろいろ書いてます。
*1:その場合、準備や礼儀等はきちんとしましょう。また、学生から突然連絡されるのを逆に嫌がる方もいるでしょう。自己責任です。