こここブログ

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『お金2.0』は今後の経済の流れや生き方の示唆をもらえる良い本だった―特にフリーランスで生きていく僕にとって―【個人の価値、情熱の重要性】【読書メモ】

(投稿:2018/03/10|更新:2018/04/24)

こんにちは。こここ(@kokokocococo555)です。

ちょっと前にこの本が話題になりましたよね。

お金2.0 新しい経済のルールと生き方 (NewsPicks Book)

お金2.0 新しい経済のルールと生き方 (NewsPicks Book)

 

仮想通貨ブームと相まって読まれていたというのもあるのでしょうが、仮想通貨ブームが沈静化しつつある中、 現在進行形で流行ってるんでしょうか。

絶賛する方もいれば、批判的な方もいるようです。

僕が目にした限りだと、高評価な方が多い印象。

しかし、流行っているものを批判するにしても評価するにしても、まず自分で読まなければ始まらない!

「レビューはあくまで参考。最後に決めるのは自分だし、良いものも悪いものも自分で味わわないと自分の好みが分からなくなってしまう」

という信念のもと、話題になっている『お金2.0』を読みました。 

そんなかんじで今回は読書記録です。

佐藤 航陽(2017)『お金2.0 新しい経済のルールと生き方』幻冬舎

を読みました。(読了:30.03.01)

 目次

はじめに

お金という既存の枠組みを支えるものの価値が下がっていき、お金に変わる以前の価値自体が重要になっていく、と説く本書。

この先会社を辞めてフリーランスとして生きていく僕ですが、本書を読み、

「これまで普通とされてきたレールを外れるこの判断は、この先『価値』のあり方が変わっていく社会で生きていく上で有利なものになる」

と考えることができました。

佐藤氏が説く社会がどのくらいのスピードでどこまで実現されるかは分かりません。

しかし、少なくとも本書が流行るくらいには「お金の価値が下がり、個人の価値が重要になる」社会が受け入れられていく土壌は出来始めているのでしょう。

そんな風に、これまでの「当たり前」の生き方から外れる人にとって、とても励みになる本でした!

本全体の感想・思ったこと

まずは全体的な感想、感じたことや考えたことを箇条書きでご紹介です。

☆分かりやすく、説得力のある語り口だった。

☆この先、お金の価値が下がっていく一方で、個人の価値が重要になっていくことを説明し、主張している。

☆「普通」の生き方だけがすべてじゃない、それぞれが自分の生き方を選んでもなんとかやっていけるような社会になっていく予感をくれた。

印象に残ったこと

本文中の印象に残った部分(の引用やまとめ)を少しご紹介します。

加えて、感想や僕の考えも書きます。

読書メモなので!

お金の価値とお金以前の価値

ここ数年での社会の動き、すごすぎませんか?

携帯電話の普及、インターネットの大衆化、スマートフォンの席巻、仮想通貨の登場、ICOによる資金調達…。

本書では、

  • 仮想通貨の根底にある分散化
  • 個々人の自律的な動き
  • 資金調達が容易になってきていること
  • 資産として認識できない「価値」の存在感が増してきているために資本主義におけるお金が現実世界の価値を正しく扱えなくなっていること

などの流れを背景として、この先お金の価値が下がっていく、お金に変換される前の価値が重要になっていくとされています。

そして、目先の利益ではなく価値を高めていれば、価値はいつでもお金などに変換可能、と佐藤氏は主張します。

その中で、佐藤氏は3種類の価値を挙げ、これらについても解説を行っています。

そういった記述を読むうちに「お金2.0」だけあってお金に対する考え方が変わりました。

今すぐに「お金は価値がない!必要ない!」なんて言わないし、そんな風に言ったところで野垂れ死ぬだけですが、今後自分自身の価値をいかに高めていくかという点にもっと注力すべきだなと感じました

※本書の次に読んだ『なめらかなお金がめぐる社会。 あるいは、なぜあなたは小さな経済圏で生きるべきなのか、ということ。』においても、個々人の評価や信用が重要になってくる社会、個人を取り巻く小さな経済圏がたくさんできてくる社会が到来している、と主張されていました。そのため、個々人の価値の重要性をより一層感じました。

自分の「価値」を高めていけるような生き方をしなければならない、と強く励まされた。

熱中することの価値・重要さが増していく

物質的に豊かになった社会において、人生の意義を持つこと、そしてそれを他人に与えられる存在の価値がどんどん上がっていく、と佐藤氏は主張します。

そして、佐藤氏が提唱する、価値を軸として回る社会「価値主義」においては

「好きなことに熱中している人ほどうまく行きやすい」世の中に変わっていく

と説きます。

これは、僕自身の印象にも合っていて大変納得のいく話です。

好きなものにとことん熱中した人の話を聞いたり文章を読んだりするのはとても面白く、エキサイティングです。

そういう人の話は大好きです。そしてとても憧れます。*1

心なり行動なり、人を動かす力があります

加えて、かけてきた時間が膨大で、他の人に簡単には真似できない。

そのため、あくまで結果的にではありますが、多くの人から価値を認められることになっていくでしょうから、収益化に繋がっていくものでもあります。

プロゲーマーの情熱

この「好きなことに熱中する」ことの価値についてふと思い出したのが、以前読んだプロゲーマーときどさんの著書『東大卒プロゲーマー 論理は結局、情熱にかなわない』です。

  • 情熱によって未開の地を切り拓いていく姿がすさまじい。
  • 今の自分の状況を考え直させられた。このままでよいのだろうかと思わされた。
  • 情熱を燃やせるもの、今自分がやりたいことをやるべきなのではないかと思わせられる。

そんな風に心を揺さぶる力のある本であり、生き様でした。

これ関連して、「熱中」の力についての最近の例がまさに「eスポーツ市場」の急激な盛り上がりではないでしょうか。

少し前までは「ゲームなんてしてたら馬鹿になる!ゲーム脳だ!」みたいにけちょんけちょんにされていたゲーム。

ここにきてプロゲーマーという職業が成り立つようになってきて、人々を熱狂させるその力が大きな市場を作るまでに至ってきました。

その背景には市場もプロも何もない中でプロゲーマーになった先駆者の血のにじむような努力があったでしょう。

海外ゲーム勢や社会の流れもあったでしょう。

しかし、外せない要素は「ゲームに熱中しているプレーヤー」の存在でしょう。

今後も、こういった人々の情熱による新たな市場が生まれてくるのではないかとわくわくさせられます。

カードゲーマーの情熱

また、身近にも、つい最近「熱中」することのすごさを実感したことがあります。

おのたくさん(@Derra_86*2のケースです。

おのたくさんは海外で始まった新しいカードゲーム「Nova Blitz」にドはまりし、寝る時間も惜しんでプレイし、日本人向けに解説を書き始めています。

そしてそれを様々な人が応援し、待ち望んでいます。

このおのたくさん、これまでカードゲームをめちゃくちゃやっていたそうです。

僕は、これまで国産カードゲームはほぼ全て、海外産のカードゲームもかなりやり込んで来ました。幼稚園に通っていた4歳から19歳の現在まで、ほぼ途絶えることなくプレイしてますからね。

で、そんだけカードゲームやっているわけで、新しいカードゲームが流行るか滑るかの判断はつきます。「あ、これは来年の今頃にはサービス終了のアナウンス入りそう」みたいなね。

 

そんな僕的に、『ノヴァブリ』はかなりウケるんじゃないかなーと思います。

出典:ブロックチェーンを用いたカードゲーム『Nova Blitz』がめちゃ面白い!カードゲーム歴15年の僕が魅力を説明! | 不登校から人生逆転を目指すブログ (2018.03.10 13:40時点)

すさまじい…。てかなにその予見超かっこいい!

過去の長期間に及ぶ熱中が、新しいカードゲームの先駆者としての存在感の元になっているのでしょう。

そして、このおのたくさんによってNova Blitz沼に引き込まれていく人が増えているとのこと。

まさに好きなものにとことん熱中した人にみんなが惹かれていくという例でしょう。

こういった姿を見ていると、ほんと、何かに熱中し続けた人ってかっこいいなって!なんだかうらやましいってなります!

新しい経済・経済圏 

話が少し脱線しました。本書の内容に戻ります。

新しい経済の形が到来してきていることを、資本主義やお金の歴史に関連させながら説明しています。

社会の枠組みを変えた資本主義やお金が案外最近の発明品であることを根拠に展開される話は、

「そんな風に社会は動いてきたのか!次はこうなるかもしれないのか!そういうつながりなのか!」

と読んでいてなんだか わくわくしました。

また、本書で言われているような、経済圏が様々に出現してくる社会、 分散化、自律化されていく社会。そんな社会になっていくことをとても楽しみに感じました。

「普通」の生き方だけがすべてじゃない、それぞれが自分の生き方を選んでもなんとかやっていけるような社会になっていく予感だらけです。

「複雑系」・「創発」

本筋とはずれるかもしれませんが、僕が個人的に気になった点があります。

それは、本書の中で「創発」*3というキーワードが登場したことです。

前に一度本ブログの記事*4でも触れた「創発」や「複雑系」ですが、本書でも「創発」についての説明がなされ、創発的な構造を使いこなす「創発的思考」が今後重要になってくると説かれています。

また、僕自身本書を読んでいる中で、

「インターネットやビットコインといったものは、中央で一括管理されているのではなく、個々が自律的に振舞いつつも全体として機能している。

まさに『複雑系』の視点からとらえていくべきものと言えるのではないか」

などとも考えていました。

興味深いだけでなく、この先の社会を読み解き、うまく流れに乗っていくために重要な「複雑系」や「創発」といった考え方、やっぱり一度しっかり学んでみたいですね!

ぜひ本書を読んで下さい!

ここまで、僕が個人的に印象に残ったことをごくごく簡単にまとめました。

しかし!これでは圧倒的にまとめ足りていません!

網羅性の欠片もない。しかし網羅するとネタバレになってしまいます…。

本書では他にもさまざまなことが理論立てて分かりやすく・説得力のある書きぶりで語られています。

そのトピックについて、本書の目次から一部抜粋します。

  • お金とは何か
  • 発展する「経済システム」の5つの要素
  • 経済と自然との根底にある同一システム
  • 今起きているのはあらゆる仕組みの「分散化」
  • トークン化する世界
  • テクノロジーによって経済は「作る」対象に変わった
  • 資本主義から「価値主義」へ
  • 複数の経済圏に生きる安心感
  • 「お金」のためでなく「価値」を上げるために働く
など

目次の一部を見ているだけでなんだかとてもわくわくしませんか?

実際、どの章・節も大変興味深く、面白い内容でした。

本記事では表面的な部分のみの紹介、内容の一部をご紹介、といったところですので、実際の本をぜひ一度お読みください

<Amazonリンク→『お金2.0 新しい経済のルールと生き方』

おわりに

流行りに乗って読んでみましたが、僕は高評価側でした。

実際のところ、amazonで「内容が薄い」などのレビューもありましたが、僕にとっては今後の経済・社会や生き方の示唆をもらえた良い本だったかなと。

「内容が薄い」というレビューをした方はきっとこういう社会の動きに敏感で、ご自身ですでにかなりの知識や体感が蓄積されているのでしょう。

僕みたいに「普通ではない生き方に興味ある、ちょっと調べたことある、仮想通貨とかITとかも好き」みたいなペーペーには学ぶことが多かったです。

なにより分かりやすく、おもしろかった!

フリーランスという今後の自分の生き方の背中を少し押してもらえた、

フリーランスとして自分を売り物にしていく上で大切にすべきことに気づかされた、

そんな感じでしたね!

ということで、今後もお互い、目標・憧れの実現に向けて頑張っていきましょう!

(おしまい)

お金2.0 新しい経済のルールと生き方 (NewsPicks Book)

お金2.0 新しい経済のルールと生き方 (NewsPicks Book)

 
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*1:NHKで「NHK プロフェッショナル 仕事の流儀」という番組があるのですが、僕はこれがとても好きです。何かしらの道のプロフェッショナルに密着し、その仕事ぶりや信念を細かに映し出すドキュメンタリーです。心が揺さぶられます。

*2:先日「週末フリーランス養成講座」というものでお世話になった講師の方です

*3:創発(そうはつ、英語:emergence)とは、部分の性質の単純な総和にとどまらない性質が、全体として現れることである。局所的な複数の相互作用が複雑に組織化することで、個別の要素の振る舞いからは予測できないようなシステムが構成される。 創発 - Wikipedia より

*4:【過去記事】【算数好きな少年少女だったあなたに送る】不思議で素敵な「ライフゲーム」「複雑系」の世界、加えて『フェルマーの最終定理』の紹介 - こここの退職・独立・フリーランス記録ーこの世にはこんなにもやりたいことがある(こここ)ー